力試し!模擬試験30問(主要6科目)

模擬試験

主要6科目(生理機能検査学、臨床化学、病理学、血液学、微生物学、免疫学)を対象に模擬試験を作成しました!難易度は国家試験より少し難しめに設定していますが、力試しのつもりで解いてみてください!

解答は一番下にまとめて掲載しています。

問題1 

単一呼吸法(クロージングボリューム曲線)について正しいのはどれか。

  1. 0.3%COを吸入させる。
  2. 呼吸停止時間は10~15秒とする。
  3. 第Ⅴ相をクロージングボリュームという。
  4. 80%以上を正常とする。
  5. 第Ⅲ相は心拍動による動揺が見られる。

問題2 

心時相について誤っているのはどれか。

  1. 僧帽弁閉鎖から大動脈弁開放までを等容収縮期という。
  2. Ⅱ音は僧帽弁閉鎖と大動脈弁開放に伴う音である。
  3. Ⅳ音はP波の直後に発生する音である。
  4. 駆出期では左室は収縮する。
  5. 心拍出量は1回拍出量と心拍数の積で求められる。

問題3 

突然死の家族歴が参考になるのはどれか。

  1. Brugada症候群
  2. 左脚ブロック
  3. 心室頻拍
  4. A-V block
  5. 左室肥大

問題4 

疾患と異常脳波所見の組み合わせで誤っているのはどれか。

  1. 欠神発作―3㎐棘徐波複合
  2. West症候群―hypsarrhythmia
  3. Lennox-Gastaut症候群―1.5~2.5㎐鋭徐波複合
  4. Creutzfeldt-Jakob病―周期性一側性てんかん様放電
  5. 亜急性硬化性全脳炎―周期性同期性高振幅徐波結合

問題5 

超音波について正しいのはどれか。

  1. 超音波の周波数は20~20000㎐である。
  2. 波長が短いほど指向性は良い。
  3. 周波数を高くすると透過性が良くなる。
  4. JIS規格における超音波伝播速度は1630m/sに統一されている。
  5. 周波数が低いほど距離分解能は良い。

問題6 

CKについて正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. サブユニットは3種類存在する。
  2. CK-MMは最も陽極側に泳動される。
  3. CK₃の半減期は約15時間である。
  4. JSCC勧告法ではクレアチンを基質とする。
  5. 免疫阻害法ではCK-M抗体を用いる。

問題7 

ACTHについて誤っているのはどれか。

  1. 受容体は膜7回膜貫通型Gタンパク質結合型である。
  2. 下垂体前葉で合成される。
  3. Cushing病で高値を示す。
  4. 午後に高値を示す。
  5. 妊娠により高値を示す。

問題8 

糖尿病と診断できるのはどれか。2つ選べ。

  1. 空腹時血糖値 140mg/dl HbA1c値 6.4%
  2. OGTT2時間値 219mg/dl HbA1c値 6.8%
  3. 随時血糖値 230mg/dl 確実な網膜症の所見が認められる
  4. 空腹時血糖値 119mg/dl HbA1c値 7.2%
  5. OGTT1時間値 200mg/dl 確実な網膜症の所見が認められる

問題9 

Ca測定に用いられないのはどれか。

  1. クロロホスホナゾⅢ
  2. ホスホリパーゼD
  3. 原子吸光分析法
  4. メチルキシレノールブルー
  5. キシリジルブルー

問題10 

クレアチニンについて正しいのはどれか。

  1. 分子内に活性メチレン基を持つ。
  2. 酵素法ではクレアチンキナーゼを用いる。
  3. 血清クレアチニン濃度は女性の方が男性より高値を示す。
  4. 脾機能検査に用いられる。
  5. 筋ジストロフィで高値を示す。

問題11 

循環障害について誤っているのはどれか。

  1. 虚血の原因の1つに動脈硬化がある。
  2. 充血部分は鮮紅色を呈する。
  3. うっ血は局所の動脈血の流入増加により起こる。
  4. 血栓症の危険因子に心房細動がある。
  5. 長期にわたるうっ血では線維性結合組織が増殖する。

問題12 

大腸がんについて正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 大腸ポリープとの関連性は低い。
  2. 上行結腸に好発する。
  3. 腺癌が約90%を占める。
  4. 著明な性差は認められない。
  5. 肉眼的分類は1型~5型の5段階に分けられる。

問題13 

非アルデヒド固定液はどれか。

  1. カルノア液
  2. ブアン液
  3. パラホルムアルデヒド液
  4. オルト液
  5. ザンボーニ液

問題14 

染色法―目的物―染色液の組み合わせで誤っているのはどれか。

  1. azan染色―膠原線維―アニリン青
  2. Nile blue染色―中性脂肪―ナイル青
  3. Masson trichrome染色―核―ワイゲルトの鉄ヘマトキシリン液
  4. Grimelius染色―内分泌顆粒―硝酸銀
  5. Klüver-Barrera染色―髄鞘―ルクソール・ファースト青

問題15 

走査型電子顕微鏡標本作製で用いるのはどれか。2つ選べ。

  1. エタノール
  2. 酸化プロピレン
  3. ウルトラミクロトーム
  4. エポキシ樹脂
  5. 酢酸イソアミル

問題16 

ヘモグロビンについて誤っているのはどれか。

  1. ヘムは4分子である。
  2. グロビンは4分子である。
  3. HbFはアルカリ抵抗性が強い。
  4. HbA含有量はHbA2含有量よりも多い。
  5. α鎖と非α鎖からなる。

問題17 

線溶亢進マーカーはどれか。2つ選べ。

  1. PIC
  2. プロトロンビンフラグメント1+2
  3. 可溶性フィブリン〈SF〉
  4. TAT
  5. FDP

問題18 

血球算定と用いる試薬の組み合わせで誤っているのはどれか。

  1. 網赤血球―メチレン青
  2. 血小板―シュウ酸アンモニウム
  3. 赤血球―Gowers液
  4. 白血球―Türk液
  5. 好酸球―Hinkelman液

問題19 

66歳男性。息切れや易疲労感を訴えて来院した。赤血球数220万/μL、白血球数2900/μL、血小板数13万/μL、Hb 8.6g/dl、Ht 26.5%であった。数年前に胃を全摘している。末梢血には過分葉好中球が認められた。考えられる所見はどれか。

  1. NAPスコア高値
  2. 網赤血球高値
  3. 神経症状
  4. PML-RARα融合遺伝子
  5. 骨髄低形成

問題20 

慢性骨髄性白血病について誤っているのはどれか。

  1. 血小板数は増加する。
  2. 脾腫が見られる。
  3. 尿酸は消費性に低下する。
  4. ビタミンB12は正常より高値を示す。
  5. NAPスコアが低下する。

問題21 

メタロβ-ラクタマーゼ阻害剤はどれか。2つ選べ。

  1. クラブラン酸
  2. メルカプト酢酸ナトリウム
  3. エチレンジアミン四酢酸
  4. ボロン酸
  5. クロキサシリン

問題22 

検査の方法について誤っているのはどれか。2つ選べ。

  1. 小児の髄液からH. influenzaeが検出されたため、チョコレート寒天培地で培養した。
  2. N. meningitidisによる髄膜炎が疑われる髄液検体を室温で保存した。
  3. C. trachomatisによる尿道炎が疑われる男性患者から中間尿を採取した。
  4. 患者から提出された喀痰検体に膿性部分が認められなかったため、再提出を依頼した。
  5. 喀痰からC. neoformansが検出されたため、血中β-D-グルカン値を測定した。

問題23 

Pseudomonas aeruginosaについて正しいのはどれか。

  1. ブドウ糖を発酵する。
  2. 4℃で発育する。
  3. 複数の鞭毛をもつ。
  4. ピペラシリンが治療に有効である。
  5. インドールテスト陽性である。

問題24 

抗菌薬と作用機序について誤っているのはどれか。

  1. オキサシリン―PBP不活化
  2. リファンピシン―RNA合成阻害
  3. ゲンタマイシン―リボソームの30Sサブユニットと結合
  4. エリスロマイシン―リボソームの50Sサブユニットと結合
  5. バンコマイシン―DNA合成阻害

問題25 

Clostridium属について正しいのはどれか。

  1. C. tetaniは乳糖を分解しない。
  2. C. botulinumは遊走集落を認める。
  3. C. difficileは運動性陰性である。
  4. C. perfringensはリパーゼを産生する。
  5. C. tetaniによる感染症は四類感染症に指定されている。

問題26 

CD45陽性細胞でないのはどれか。

  1. ヘルパーT細胞
  2. キラーT細胞
  3. 血小板
  4. NK細胞
  5. 形質細胞

問題27 

補体について正しいのはどれか。

  1. C1構造維持にはMgイオンが必要である。
  2. IgMは1分子で古典経路を活性化できない。
  3. IgG4は2分子以上で古典経路を活性化できる。
  4. CD59はC9の結合を阻止する。
  5. C3bはアナフィラトキシンとして作用する。

問題28 

抗核抗体と疾患の組み合わせで誤っているのはどれか。

  1. 抗Sm抗体―SLE
  2. 抗ヒストン抗体―SLE
  3. 抗DNP抗体―SLE
  4. 抗セントロメア抗体―原発性胆汁性胆管炎
  5. 抗RNP抗体―SLE

問題29 

血液製剤と有効期間・保存方法について正しいのはどれか。

  1. 新鮮凍結血漿製剤の有効期間は採血後1年間である。
  2. 赤血球製剤は20~24℃で保存する。
  3. 濃厚血小板製剤の有効期間は製造後4日間である。
  4. 新鮮凍結血漿製剤は50℃で融解する。
  5. 洗浄赤血球製剤の有効期間は採血後28日である。

問題30 

交差適合試験において副試験が陽性となるのはどれか。2つ選べ。

  1. ABO不適合
  2. 患者が不規則抗体を保有
  3. 供血者がDAT陽性
  4. 受血者がDAT陽性
  5. 供血者血球の汎血球凝集反応

お疲れ様でした!

国家試験の合格基準は6割なので、時期にもよりますがそれを超えていると上出来だと思います☆

この下に解答がありますので注意してください。

また、問題に不備などありましたらコメント等で教えてください。


問題1問題2問題3問題4問題5問題6問題7問題8問題9問題10
521423,542,351
問題11問題12問題13問題14問題15問題16問題17問題18問題19問題20
33,4121,521,5133
問題21問題22問題23問題24問題25問題26問題27問題28問題29問題30
2,33,545134431,4
模擬試験解答

この模擬試験の解説は今のところ考えておりませんが、もし欲しい方がいらっしゃればコメント頂けると嬉しいです。

また、解いてみた感想なども教えていただけると嬉しいです(^▽^)/

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